2024年8月9日

WEBP画像フォーマットについて

滋賀の実績豊富な広告代理店ジーングロスです。今回は画像フォーマット「WEBP」について解説いたします。

1. はじめに

WEBP(ウェッピー)は、Googleが開発した画像フォーマットで、画像の品質を維持しながら圧縮率を高めることができるため、ウェブサイトのパフォーマンス向上に役立ちます。WEBPはJPEGやPNGといった従来の画像フォーマットに代わるものとして注目されています。

 

2. WEBPの特徴

  1. ●高い圧縮率:
    • WEBPは、同じ画質を維持しながらJPEGやPNGよりも小さいファイルサイズを実現できます。これにより、ウェブページの読み込み時間が短縮され、ユーザーエクスペリエンスが向上します。
  2. ●ロスレス圧縮とロッシー圧縮:
    • WEBPは、ロスレス圧縮とロッシー圧縮の両方をサポートしています。ロスレス圧縮は画質の劣化がなく、元の画像と全く同じ品質を保持します。一方、ロッシー圧縮は多少の画質劣化を伴うものの、さらに小さなファイルサイズを実現します。
  3. ●透過性:
    • PNGのように、WEBPは透過性をサポートしています。これにより、背景が透明な画像を作成することができます。
  4. ●アニメーション:
    • GIFの代替として、WEBPはアニメーションをサポートしています。WEBPアニメーションは、同等のGIFアニメーションよりもファイルサイズが小さくなることが多いです。

 

 

 

3. WEBPの利点

  • ●パフォーマンスの向上:
    • WEBP画像を使用することで、ウェブページの読み込み速度が向上し、ユーザーの離脱率が低下します。
  • ●帯域幅の節約:
    • ファイルサイズが小さくなるため、サーバーの帯域幅の使用量が減少します。これは、特に大規模なウェブサイトやモバイルユーザーにとって重要です。
  • ●SEO効果:
    • ページの読み込み速度はSEO(検索エンジン最適化)において重要な要素の一つです。WEBPを使用することで、サイトのパフォーマンスが向上し、検索エンジンのランキングが向上する可能性があります。

 

4. WEBPのサポート状況

WEBPは、ほとんどのモダンブラウザでサポートされています。Google Chrome、Firefox、Edge、Operaなどで利用可能です。ただし、一部の古いブラウザではサポートされていないため、適切なフォールバック(例:JPEGやPNG)を設定することが推奨されます。

 

5. WEBPの導入方法

WEBP画像を導入するには、以下の方法があります

  1. ●画像変換ツールの利用:
    • PhotoshopやGIMPなどの画像編集ソフトを使用して、既存の画像をWEBP形式に変換することができます。また、オンラインの変換ツールも利用可能です。
  2. ●サーバーサイドの変換:
    • サーバーサイドで動的に画像をWEBP形式に変換することもできます。たとえば、WordPressのプラグインや、画像処理ライブラリを使用することで、自動的に画像をWEBP形式に変換し配信することができます。
  3. ●CDNの利用:
    • Content Delivery Network(CDN)を利用することで、WEBP形式の画像を配信することができます。CDNは、画像の最適化とフォールバックを自動で処理してくれるため、手間を省くことができます。

 

6.WEBP化が可能なブラウザ上で使えるツール2選

ブラウザ上で簡単に画像をWEBP形式に変換できる具体的なツールを2つ紹介します。

1.Squoosh

Squooshは、Googleが提供するオープンソースの画像圧縮ツールで、WEBP形式への変換機能を持っています。Squooshの特徴は、ブラウザ上で直接動作し、簡単に画像を圧縮・変換できることです。

  • ●使い方:
    1. Squooshのウェブサイトにアクセスし、変換したい画像をドラッグ&ドロップします。
    2. 右側のパネルで出力形式として「WEBP」を選択します。
    3. 画質の調整バーを使って、圧縮率と画質のバランスを調整します。
    4. 調整が完了したら、「Download」ボタンをクリックしてWEBP形式の画像をダウンロードします。
  • ●利点:
    1. 高度な圧縮設定により、画質を細かく調整可能。
    2. JPEG、PNG、GIFなど複数の形式をWEBPに変換可能。
    3. 完全無料で、インストール不要のブラウザベースのツール。
  • ●注意点:
    1. インターネット接続が必要。
    2. 画像の処理速度はブラウザやPCのパフォーマンスに依存する場合があります。

2.CloudConvert

CloudConvertは、多種多様なファイル形式に対応したオンライン変換ツールで、画像のWEBP形式への変換にも対応しています。特に、大量の画像ファイルを一度に変換したい場合に便利です。

  • ●使い方:
    1. CloudConvertのウェブサイトにアクセスし、「Select File」ボタンから変換したい画像を選択します。また、Google DriveやDropboxから直接ファイルを選択することも可能です。
    2. 出力形式として「WEBP」を選びます。
    3. 必要に応じて、画質やサイズなどの詳細設定を行います。
    4. 「Start Conversion」ボタンをクリックして変換を開始し、完了後にWEBP形式の画像をダウンロードします。
  • ●利点:
    1. 多くのファイル形式に対応しており、汎用性が高い。
    2. バッチ処理機能により、複数の画像を一度に変換可能。
    3. 無料プランがあり、少量のファイル変換ならコストがかからない。
  • ●注意点:
    1. 無料プランでは1日あたりの変換数やファイルサイズに制限があります。
    2. 大量のファイルを変換する場合、有料プランが必要になることがあります。

7. まとめ

WEBPは、ウェブサイトのパフォーマンスを向上させるための強力な画像フォーマットです。高い圧縮率と多機能性により、WEBPは従来の画像フォーマットに代わる優れた選択肢となります。適切な導入方法を選び、WEBPを活用して、より速く、より効率的なウェブサイトを目指しましょう。